遠野釜石の旅から2ヶ月ぶり、中山トンネルをくぐるのは今年初めてです。とき315で向かうは越後湯沢。美味い蕎麦を食べて大好きな温泉入ってから「大湯温泉」で湯治です。
日本に「大湯温泉」はいくつかありますが、今日は瞽女さんや三波春夫も来たという新潟県魚沼市の「大湯温泉」です。前回はコロナ禍真っ只中で入れなかった共同浴場「雪華の湯」が楽しみです。間もなく中山トンネル入りま〜す。
中山トンネルくぐり、越後湯沢駅で途中下車。ランチは蕎麦。中野屋か小嶋屋かどちらも昼時で混みそうなので少し歩いて思い出いっぱいの「しんばし」へ。カウンター席で舞茸天となめこ蕎麦に瓶ビール。ぶち旨。
腹ごしらえしたので大好きな共同浴場「山の湯」へ。日曜日だけど昼時だからか空いていて日本一気持ち良い(井出説)温泉をゆっくり楽しみました。越後湯沢駅から在来線で小出駅に向かいました。
「大湯温泉」あまり有名ではないけれど開湯1300年、江戸時代は銀山への宿場、明治以降は湯治場として、戦後は只見川電源開発の宿として、多くの男達、それを目当ての女達で大変賑わっていた様です。その名残りかスナックの怪しげな看板が温泉街に残っていました。昔はストリップ小屋もあったと聞きます。で、なんで私がここに来る様になったか、それはもちろん女です。でもキャバいネエチャンではなく、瞽女さんです。昭和40年代まで大湯温泉に瞽女さんが来ていたという情報を得て、瞽女さん探しの旅で、温泉の良さにハマってしまったのです。また、少し奥の栃尾又温泉は記憶ある中で一番昔(小学低学年)に家族親戚と来た温泉で、まさに私の温泉原点です。
栃尾又温泉まで朝散歩。越後駒ケ岳の残雪と新緑がとてもきれいです。朝風呂に2度入り朝飯食べて宿のご主人とおしゃべりして…この旅も地元民と瞽女さんのことから集落の将来のことまで沢山おしゃべりしました。小出駅までの乗合タクシーでも街の病院へ行く婆ちゃんと駅で路線バスに乗り換えるまでずっと話して、婆ちゃんの家族のことを何でも知ってしまいました。
小出駅から只見線乗って温泉に行きたいけど、もう一泊しないと無理なので上越線で塩沢駅まで行き「三国街道塩沢宿」を歩きましたが、綺麗になり過ぎて少し興醒め、ただ「鈴木牧之記念館」は良かった。北越雪譜が面白い。
「松井食堂」で、もつ焼きと野菜ラーメンでよくおしゃべりした旅を〆ました。僕は人と話をするために旅に出るんだな。 おわり