1、どこからいつ来るの?
シベリア北部のツンドラ地帯からオホーツク海を渡り北海道から新潟を経由して、寒くなってきた10月末から11月初め「ねぐら」のいすみ市岬ダムに飛来する。
そして、岬ダムからほぼ毎朝「エサ場」のいすみ市布施地区の田んぼに飛んで来て、エサを食べたり昼寝をして、のどかに日中を過ごし、夕方ねぐらの岬ダムに帰る。
暖かくなる3月、生まれ故郷のシベリアに帰る。毎日この繰り返し。
2、なぜ布施地区の田んぼに?
寝心地の良い「ねぐら」と沢山食べられる「エサ場」があるから。
ねぐらの「岬ダム」は、いすみ市水道局が管理する大きなダム湖で一般人は立ち入り禁止。エサ場への発着もしやすく、白鳥が安心して休める「ねぐら」です。
白鳥のエサは二番穂や水草、水苔です。ドジョウや虫はクチバシの形から捕るのは難しいと思います。幸いに布施地区の田んぼには、二番穂や水草が多く、エサが沢山あります。
【追記】2023.11.16
2023年の鳥インフルエンザの影響で一番のエサ場だったサクタ牧場前田んぼに鳥よけカイトが設置されて2023年は1羽も降りなくなりました。生活がかかっているので仕方ないですが、白鳥は感染源では無いことを知ってほしいです。
ただし、代わりに絶滅危惧種のコウノトリが居ます。
3、白鳥の家族
白鳥は5羽から15羽位の群(家族)で行動します。田んぼに飛んで来る時ねぐらに帰る時は必ず群で飛び、田んぼに降りても群で行動します。群には必ずリーダーが居て群はリーダーに従います。朝、田んぼで白鳥を待っているとだいたい同じ方向から群で飛んで来ますが、3つあるエサ場の内どこに着地するか分かりません。多分リーダーの気まぐれです。最初の群が降りたエサ場に後の群も降りてくるので撮影はそこで待てば良いのです。ただ今シーズンは飛来数が200近くと多く3つのエサ場に別れるケースもあります。